ツイッターを見ていると、このようなツイートを見かけました
E2EE は原理上鍵交換が信頼できる形で行われてるか利用者から検証することがかなり難しい、データ量の都合でメディアコンテンツは暗号化されない(できない)ことが多い、概念が難しすぎて一般客からはそうしたあれこれの妥当性を理解できない、などベネフィットとダルさがあまり釣り合ってないと思う
https://twitter.com/ssig33/status/1520601791942987776
言及されている2つの特性(?)について、本当なのか疑問に思ったので調べていました
E2EE は原理上鍵交換が信頼できる形で行われてるか利用者から検証することがかなり難しい
データ量の都合でメディアコンテンツは暗号化されない(できない)ことが多い
「E2EE は原理上鍵交換が信頼できる形で行われてるか利用者から検証することがかなり難しい」というのは、エンドツーエンドの暗号化を実装したとうたうアプリケーションで、エンドツーエンドの暗号化が正しく行われているかを検証するには暗号に関するものに限らず広く技術的な知識を要し、検証が困難という意味だと推測しました。
しかし「データ量の都合でメディアコンテンツは暗号化されない(できない)ことが多い」については全く理由が思いつきませんでした。私の理解ではTLSのように公開鍵暗号で共通鍵を共有し、その共通鍵を使い暗号化することでメディアコンテンツの暗号化してのやり取りも行え、その上暗号化の速度の面でも共通鍵暗号方式なら問題にならないのでは、と思っています。
そこで2つ質問があります。
- ツイートで言及されている2つの特性に対する私の理解は間違いありませんか?
- エンドツーエンドの暗号化で「データ量の都合でメディアコンテンツは暗号化されない(できない)ことが多い」のはなぜなのでしょうか?