Scott Mayers著『Effective Modern C++』を読んでいるときに以下のようにコンストラクタ内でstd::make_uniqueを呼び出すコードに出くわしました。(原文とは少々変えています。)
class A {
private:
struct B {
//...
};
std::unique_ptr<B> ptr;
public:
A() : ptr(std::make_unique<B>()) {
}
~A() = default;
//...
};
ここで質問なのですが、std::make_uniqueはstd::bad_allocやstruct Bのコンストラクタの例外を送出しうる関数なので、このクラスの利用側のコードでnewなどを呼び出したときにメモリリークが起こったりしないものでしょうか?
例えば、
void some_func() {
A* a = nullptr;
try {
a = new A(); //例外!
}
catch(...) {
delete a;
return;
}
//...
delete a;
}
などと書き、コンパイラがnew式において、
- operator newによるclass Aの領域確保
- コンストラクタA()
- 変数aへの代入(operator=)
の順で実行するコードを生成したとき、2.で例外が送出されるとaがnullptrのままで、deleteされずメモリリークになると思うのですが…
コンストラクタは例外を送出しないように書くというイメージが強かったので、これは何でOKなのか、あるいはダメなのか知りたいです。