私が確認したのはFedora 26ですが、yum(dnf) の挙動として
設定ファイルにユーザーが変更を加えていた場合
yum remove <PACKAGE>
を実行すると、変更を加えたファイルは.rpmsave
のサフィックスを付けて保存される(削除時に警告として情報が表示される)。
警告: /etc/nginx/nginx.conf は /etc/nginx/nginx.conf.rpmsave として保存されました。
設定ファイルを一切触っていない場合
yum remove <PACKAGE>
を実行すると、設定ファイルも含めすべて削除される。
rpmコマンドではインストールしたパッケージに含まれるファイルのチェックサムを比較することで、インストール直後から変更が加えられていないかの確認ができます。
# rpm -qV nginx
S.5....T. c /etc/nginx/nginx.conf
参考: インストールされているファイルをオリジナルと比較するには
また、rpmコマンドで-c
オプションを使用すると設定ファイルのみの一覧を表示することができます。念を押してバックアップする際の参考にすると良いかもしれません。
# rpm -qlc nginx
パッケージは削除済み、かつ設定ファイルのみ残っている状態で再度パッケージをインストールした場合は各パッケージのポリシーによって挙動が異なりますが(rpmファイル内のspecファイルで指定)、以下いずれかの方法でユーザーが手を加えた設定ファイルは残ります。どちらの場合でもインストール/アップグレード時に警告が表示されます。
ユーザー設定を優先
既存の設定ファイルを維持し、本来パッケージによってインストールされるはずだったファイルは.rpmnew
のサフィックスを付けて保存されます(nginxはこちら)。
警告: /etc/nginx/nginx.conf は /etc/nginx/nginx.conf.rpmnew として保存されました。
デフォルト設定を優先
既存の設定ファイルは.rpmsave
のサフィックスを付けてリネームされ、パッケージに含まれる設定ファイルが新たにデフォルト設定としてインストールされます。