逆方向に考えてみましょう。データが複数個あって、それを表現する方法として「デリミタで区切った文字列」を生成するのだと考えてみてください。
"A","B","C","D"という四つのデータがあって、それをデリミタを","で文字列化すると"A,B,C,D"という文字列になります。そこでデリミタを"{}"にする、と規定した場合、文字列は"A{}B{}C{}D"になります。逆方向の変換ではプログラムは"{}"に遭遇したらその前後を切り出すという処理をしますので、この文字列をデリミタ"{}"で区切れば"A","B","C","D"というデータを取り出すことができますよね。
しかし、Haruさんがやりたいことの一つは"{}"が出現したら空文字列として切り出してほしい、だと思います。ですが、これだけだと、空文字列ではないデータを区切ることができません。
もう一度"{}a{}"について考えてみましょう。これは"","a",""に切り出せます、つまり、Haruさんの想定しているルールで、データ"","a",""を表現すれば、"{}a{}"となります。
しかし、"","a","b",""というデータをその表現形式に落とし込むことはできません。なぜなら、"a"と"b"の境界を表現する方法がないからです。これを文字列化するなら"{}a(何か"{}"ではない別の区切り文字)b{}"になります。必ず「何か"{}"ではない別の区切り文字」が必要になります。そしてそれこそが本来の「デリミタ」です。
例えば、「デリミタは","、ただし、空文字列は{}で表現し、空文字列と空ではないデータの区切りでは","を省略してもよい」というようなルールを決めれば(そんなルールを採用することがあるかどうかは別として)、"","a","b",""は"{}a,b{}"という文字列にできます。
あるいは、元々のデータ自体が空文字列同士が連続することはあっても、空文字列ではないデータが連続することはないのかも知れません。そうであれば、"","a","b",""というデータ自体が不正なので、これをどのような文字列に落とし込むかを悩む必要はありません。その場合はデリミタという概念は捨てて、「データを連続で文字列化する、ただし空文字列は"{}"で表わす」というルールを定めればいいのです。こうするとデリミタがそもそも不要になります。(そんなデータを出力するシステムがあるかどうかは別として。)
"{}a{}"
のときや"b{}c"
のときはどのように出力されてほしいですか?["アイス", "", "", "", "ー"]
じゃないでしょうか(アイス
→「ここで分割」→{}
と{}
に挟まれた空文字列→「ここで分割」→ー
).