char配列の宣言時に
char buf[3] {};
としているコードを見ました。
自分の中では
char buf[3] = {0};
などだと思うのですが、実行結果を見てみるとどちらの方法もゼロで3バイト分埋まっています。
c++的に正しいコードなんでしょうか?
コンパイラはgcc 4.4.7です。
何を持って「正しい」と呼ぶか次第なところがありますが・・・
この記述は c++11 で導入された「初期化子リスト」構文です。
https://cpprefjp.github.io/lang/cpp11/initializer_lists.html
- 波括弧 { }
が空でも良い
- 直接初期化では =
を書かない(ここで =
を書くとコピー初期化になる)
あたりが昔からの c c++ ユーザーには違和感があるところでしょうか。
よって c++03 ではこの初期化子リストは使えません。
オイラの手元のワンチップマイコン開発環境で c++11 に対応しているものは皆無なので、その意味でこの書き方は使えない書き方=正しくない、ということになります。同様、比較的新しい gcc では正しい書き方と言うことになります。
gcc-7.1.0 ではこんな挙動を示しました。
$ g++ -c cpp11init.cpp # 無警告でコンパイルできた
$ g++ -c -std=c++03 cppinit.cpp
cppinit.cpp:3:16: warning: extended initializer lists only available with -std=c++11 or -std=gnu++11
char buf[3]{};
^
$
gcc-4.9.4 では g++ -c cpp11init.cpp
で警告発生
g++ -c -std=c++11 cpp11init.cpp
で警告なしとなりました。
何年付けの c++ 言語仕様書をベースにして話するかで正しくも誤りでもあります。話の前提条件の段階で c++03 や c++11 など規格書を指定する必要があるんでしょうね。